立花課長は今日も不機嫌
……それが答えなのだとしても。
コクンと頷く。
「今までの俺の言動を見てきても、分からない?」
立花さんの言動……。
今までのことを瞬時に振り返る。
そう問いかけられてみれば、あの時のあれはそうだったのかなとか、思い当たる節がないわけじゃない。
……でも、はっきりとした言葉で聞きたい。
躊躇いつつも、もう一度頷いた。
「俺は手に取るように分かったけどね」
「はい?」
「佐伯の気持ちが」
言われてカーッと頬が熱くなる。
やっぱりバレバレだったのだ。