立花課長は今日も不機嫌

「立花さん……」


そこまで想ってもらえてたなんて……。

それなのに、私は嘘のオンパレード。
立花さんには迷惑ばかりかけて。

胸の奥が苦しくなる。


「もう全て終わったことだから、そんな顔するな」


優しい眼差しが注がれた。


「ということで、本題だ」


言いながら、私の腰を引き寄せる。


――ひゃっ!


一瞬で視界が反転。
ソファに押し倒されたのだった。


「もう分かったか? 俺の気持ちってやつが」


両手を拘束して、私を見下ろす。

< 400 / 412 >

この作品をシェア

pagetop