Love Poison
「何だよもー、びっくりするじゃん」
あたしは抗議の声をあげた。
「ごめんて!
ね、見てよここ!
テレサ様の店が次にあくの、再来週の日曜日だよ?!
ねーこれって奇跡じゃない?!」
再来週の日曜日…
「ぜったいに行くよね?」
マリは屈託のない笑顔を見せた。
行ったってどうせ、その初めの5人にすら選ばれないで終わるんだろうな。
そう思ったけど、すでに勝手に話を決めてしまったらしいマリの姿を見ると、行きたくないとは言いづらかった。
「あ、つぐみもしかして悩んだりしてる?
あんたまさか合コンすっぽかしたこと、忘れたわけじゃないよね?」
うー…
やっぱりマリには敵わない。
こうしてあたしたちは、その占い師の店に行くことになった。