Love Poison
O2
それはよく晴れた空がまぶしい、すっきりした夏の日だった。
ついにあたしたちはその店を見つけた。
「マリ…まさかとは思うけどこれって…」
「うん、きっと全部だよね…」
そこには想像以上にたくさんの人が押し寄せていた。
軽く200人はいるだろう。
「どーしようつぐみ!!!
こんなんじゃぜったい選ばれないよー!」
マリは今にも泣き出しそうだ。
「とりあえず並ぼ。
駄目でもともとだよ」
あたしたちは列の最後尾についた。
列に並ぶ人々はさまざまで、あたしとマリのような2人連れもいれば、今にも泣き出しそうにひとりでつっ立っているひともいた。