女神の微笑み
「アヤちゃん歳いくつなん?」

「二十歳(はたち)です」

本当は18になったばかりだが、アヤはなんとなくそう答えた。

「二十歳なんや。菜々子も綺麗やのに二十歳の子がおったんか。でもなんかアヤちゃん大人びて見えるわ。しかし本間、別嬪やなぁアヤちゃん」

アヤは少し照れくさそうに見える顔で、白鳥に微笑み返した。
ついさっき、春美に教えられた<テクニック>の一つだ。
「いや気にいったわ。ママ、これからアヤちゃん指名するわ」

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