女神の微笑み
もしアヤがいなければ、必死に引き留めていたかもしれない。

でも春美自身、菜々子がアヤをこの世界に、<楓>に置いてくれたことに心から感謝していた。

アヤが入って一ヶ月が過ぎ、それは結果としても現れ初める。
その月の売上トップが、アヤだった。

未経験の新人ホステスがこれほどまでに伸びるのはまれである。

でも、春美には確信があった。

この子はもっと、もっと伸びると。

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