女神の微笑み
その日の売上もまたアヤがトップだった。

もちろん、白鳥が落とした金も大きかったが、それだけではない。

出勤したその日から毎日引っ張りだこのようであるように、アヤはもう、<楓>の顔なのである。

そんなアヤを慕う者もいれば、妬(ねた)む者もいる。
もちろん、妬んだところで、この世界は売上こそ全てだ。

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