女神の微笑み
ユミと別れて、春美には今日からお店に戻ることを告げ、アヤはもう一度母のもとへ戻った。

そっと病室に戻ると、母はまだ、わずかな寝息をたてて静かに眠っていた。

あらためて見ても思う。

変わり果てた母の姿はそこにあった。

いつも綺麗に着飾って、美しいとちやほやされ、男達が振り返った母の姿はそこにはなかった。

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