女神の微笑み
病室に、病人として横たわる、ただ一人の女。

<あなたは私の中で生き続ける>とか、そんな綺麗ごとはいらない。

このまま<終われば>、母という、猪狩菜々子という人間が生きた証が何一つとして残らない。

なんだろうね…人一人の人生って…。

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