女神の微笑み
アヤにはもう、この場にいることが耐えられなくなっていた。

でももう、それと同時に、いよいよカウントダウンは始まっている。

今この場を除いて、後何回、こうして生きた母の顔を見ることができるだろう、こうして会話ができるだろう。

この場にいられない思いと反面、やっぱりこの世にたった一人の母のそばに、長くいたいという思いもあった。

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