女神の微笑み
「えっ?何これ!気持ちいい!」
そこにいるのはもう、いつものアヤではなかった。
興奮し、この世のものとは思えないような快感に、酔いしれている。
「ね!気持ちいいよね!もう最高!」
「本当もう最高!」
それはまた、ユミも、さくらも一緒だった。
そう、麻薬は、いつも何かを秘めているようで、口数の少ないこんなアヤでさえ、変えてしまう、スキップしながら鼻歌なんかも口ずさむ今のアヤを、誰が予想できただろう。

ユミ、さくら、そしてアヤの三人は、快感のさなかで、友達同士でただ話すことが、こんなにも楽しく見えるものかと思うくらい、鼻歌まじりにはしゃぎ、手をたたきながら笑いあっていた。

その時、突然三人の手前に腰かけていた拓也が、アヤを抱きよせ唇を重ねた。
「んっ?!」
ほんの一瞬、アヤは抵抗を試みた。
でも、今にも体はとろけそうで、再び毛穴の奥から体全体を快感が走り抜けた。これが麻薬によるものだと思ってはいても、逃れることを体が許さない。
アヤはそのまま、拓也に身を任せた。
ゆっくりと拓也の唇が首筋におり、同時に手はアヤの学校帰りの制服の上から、その乳房をまさぐった。
あまい吐息がアヤから洩れてくる。

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