女神の微笑み
さくらの笑顔を取り戻してあげられるのは自分じゃない。

禁断症状に襲われたさくらに麻薬を与え、今もそしてこれからも、与えているのは不幸だけ。

わかってはいても、やはり自分から、離れることはできなかった。

風間は強くさくらを抱きしめた。

さくらはどこか遠くを見つめたまま、何も言わず、瞳を閉じた。

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