女神の微笑み
世の中に言う、友達とか、親友とか、その存在を否定するわけではないがもし、心からそう呼べる人間がいたとしたら、母は頼ったのだろうか。

全てうち明けていたのだろうか。

アヤにそうしたように。

もし今、私自身が母と同じように余命宣告を受けていたら、誰か頼る人間がいるかな…

考えてみてもやはり、全てを告げようと思える相手が、いなかった。

母は私と同じだったのだろうか。

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