女神の微笑み
人には二通りの最後が、あるのかもしれない。

不安や淋しさ、または恐怖を理由に、多くの人の涙と共に迎える死を選ぶ者。

例えそこに、人目を気にするあまりその悲しみと、涙の量が比例しない者がいたとしても。

そしてもう一つが、誰にも何も告げず、たった一人で迎える死を選ぶ者と。

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