女神の微笑み
しかし母は、アヤを頼った。

アヤには全てを打ち明けた。

例え母が迷っていたとしても、アヤは全てを知った。

知った上で結局、何もできなかった。


アヤの手にはまだ、<ありがとう>と書かれた一枚の紙切れが、握られていた。

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