女神の微笑み
アヤがユミを励まそうと、何か言葉を発しかけたその時だった。

「あ!あれ!」

ユミが自分達とは反対の方角から歩いてくる誰かを指さして言った。


アヤもユミの指さす方を目でおってみる。

まぎれもなく、さくらだった。

風間と呼ばれていた暴力団の男はいない。


さくらは一人だった。


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