女神の微笑み
アヤは一瞬、言葉を失い、風間もまた、驚いたような顔でアヤを見た。

「また後でな!」

その一言を部屋に向かって投げかけ、風間は開けた扉を閉めた。

そしてもう一度、確かにアヤを見たが、何も言わず、エレベーターの方へ歩き始めた。


不信に思ったアヤが何か言いかけようとした時、風間が静かに言った。


「頼む」

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