女神の微笑み
例え風間が許しても、さくらがこの場を離れることを望まないかもしれない。


「そうだね。家もわかったし、外で出て来るの待ってみよっか」


二人はあくまで偶然を装(よそお)い、さくらと再会することにした。

その前に風間が戻って来る可能性もあったが、アヤは確信していた。

風間がここに戻ることは、もうないだろうと。


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