女神の微笑み
「私…自殺で…いいからね…自殺…したんだからね」

ユミも、さくらも、涙がとまらない。

そんな二人を見てアヤが続ける。

「さくら?…もう…逮捕されな…くていいからね…私は…自殺…これで少しは…罪滅ぼしが…できた…かな?…もう…やっちゃだめ…だよ?」

「うん!…うん!…アヤごめん!…ごめんアヤ!もうやらない!絶対しないから!だから生きて…!」

涙でクシャクシャのさくらの目から次々と流れ出る涙は、とまることを知らない。

ユミが手を握ったのを確認したアヤは静かに笑いかけ、ゆっくりと、目を閉じた。


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