女神の微笑み
小さな声で、しかしみなに聞こえる声で、美香が言った。
ビクッ!
さくらは血のけがひいたように顔が青ざめ、
これからくる恐怖に震えた。

いつものように二人が見張り、美香ともう一人、斉藤唯(ゆい)がさくらの布団をはぎとった。

主にさくらをいたぶるのはこの二人、

「わかってるな?」

美香が言った。


< 36 / 252 >

この作品をシェア

pagetop