女神の微笑み
面会室に行くと母はもう待っていた。

母の第一声を待って、アヤは母の手前に用意された椅子に腰掛けた。

しばらく待ったが、母は黙っている。

たまりかねてアヤが母に何か言おうとした時、母が、アヤを見て言った。


「私さあ…癌だって」


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