女神の微笑み
もちろん、今のは全て本当だろう。
あんな母は見たことない。
アヤが久しぶりに見た母の笑顔は、どこか遠く、悲しいものだった。
なんで…
なんか、ずるいよね?
ひどいよね?
しばらくその場でアヤはうつ向き、涙を隠すように下を向いたまま、だまっていた。

なんでこんなに、哀しいのだろう、淋しいのだろう。


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