女神の微笑み
そしてその時は来た。

最初に退院を迎えたのはユミだった。

あれから半年が、過ぎていた。

一歩外に出て、誰に何を言われることなく、行きたいところに自由に行ける、自分の意思で、走ったり、歩いたり、あるいは大きな声で叫んでみたり、この解放感が、嬉しかった。


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