俺たちの光があなただった~孤龍の隠れ家でのお話~
序幕



「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」


息がつく限り走る。


足が鉛のように重くなってくるが。


止まらない。


止まるわけにはいかない。



「っはぁ、っはぁ、っはぁ…………!!!!!」



暗い路地を曲がったのが間違いだった。


汗が目に入ってよく見えていなかった。







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