天使のなり方
ねおんはとりあえず席に着き、黙ったまま大也を睨んでいた。

「黒須の席は窓際ね一番後ろだ。白羽!お前は黒須に学校のこととか、いろいろ教えてやるように」

一瞬、思考回路が停止した。
そして即答した。

「はっ…嫌です。なんで私が…」

ねおんは視線を先生に向けて必死で懇願したが、先生はお前達知り合いなんだろ、それに席はお前の隣りなんだから丁度いいじゃないかと、相手にしてくれなかった。
< 12 / 35 >

この作品をシェア

pagetop