天使のなり方
「ちょっと!!ねおん?聞いてる…?」

ぼ―っとしているねおんに気がついたのか、美子はねおんの顔の前で自分の掌をヒラヒラさせていた。

「あーごめん…ちょっと考え事してたわ」

ねおんは手を合わせて軽く謝る素振りをした。

美子が文句を言おうとして頬をふくらませたその時、HRの始まりを知らせるチャイムが鳴り響いた。


「チャイム鳴ったし、話の続きはまた後でねっ」

美子はしぶしぶ自分の席へ向かう。

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