嘘と正義と、純愛と。
あの事件について、新聞やニュースでは取り上げられたけど、私たちの仕事はほとんど影響なく毎日を過ごしていた。
結局真相はお父さんからも聞いてなくて、彼という存在が浮上したかどうかも私にはわからない。
そのことを気にしつつ、今日も私は受付にいた。
「Excuse me.Do you know a reasonably-priced place that serves good Japanese food?」
遠くを見つめるようにぼんやりしていたところに話しかけられて顔を上げた。
わっ。外人さんだ。いきなり話し掛けられると、聞き取れそうな単語も逃しちゃう。
背が高く、青い目をした男性に緊張して、反応が遅れてしまう。
ある程度の挨拶とかは研修受けてたけど、咄嗟にやっぱりうまくできない。
そして、やっぱり頼りにしちゃうのが……。
「I have Japanese food a shop on the 8th floor of this building」
今日の隣が東雲さんで、本当によかった。
流暢な返しに聞き惚れながら、お客さんとのやりとりを窺う。
東雲さんの返事から予想すると、日本食の場所を聞いてたのかも。
「Thank you」
笑顔でお礼を言い、キョロキョロと受付のパンフレットを手にしている彼に思わず声をかける。
「あのっ」
あ。日本語で呼び止めたけど、それに続けたい言葉も私じゃこのお客さんに伝えられない。
少し間が空いてしまったけど、私はニコッと笑顔を浮かべ、くるっと東雲さんを向いてお願いする。
「東雲さん。もしよかったら、お店の席空いてるかを確認して、スムーズに案内出来るように説明しておきますか、って言うようなこと……伝えられるかな」
「え? はい。わかりました」
東雲さんは難なくお客さんに言葉を掛けて、会話をしてくれてる。
私はその間に、レストランの方に内線で連絡を取ろう。
そうして私の電話を東雲さんとお客さんが和やかに会話を交わしながら待っていてくれた。
電話で用件を伝え終えた私は、東雲さんに言う。
「今、席空いてるって。お店についたらすぐに案内してくれるし、ここのお店、メニューも英語のものあるからきっと大丈夫だと思う」
結局真相はお父さんからも聞いてなくて、彼という存在が浮上したかどうかも私にはわからない。
そのことを気にしつつ、今日も私は受付にいた。
「Excuse me.Do you know a reasonably-priced place that serves good Japanese food?」
遠くを見つめるようにぼんやりしていたところに話しかけられて顔を上げた。
わっ。外人さんだ。いきなり話し掛けられると、聞き取れそうな単語も逃しちゃう。
背が高く、青い目をした男性に緊張して、反応が遅れてしまう。
ある程度の挨拶とかは研修受けてたけど、咄嗟にやっぱりうまくできない。
そして、やっぱり頼りにしちゃうのが……。
「I have Japanese food a shop on the 8th floor of this building」
今日の隣が東雲さんで、本当によかった。
流暢な返しに聞き惚れながら、お客さんとのやりとりを窺う。
東雲さんの返事から予想すると、日本食の場所を聞いてたのかも。
「Thank you」
笑顔でお礼を言い、キョロキョロと受付のパンフレットを手にしている彼に思わず声をかける。
「あのっ」
あ。日本語で呼び止めたけど、それに続けたい言葉も私じゃこのお客さんに伝えられない。
少し間が空いてしまったけど、私はニコッと笑顔を浮かべ、くるっと東雲さんを向いてお願いする。
「東雲さん。もしよかったら、お店の席空いてるかを確認して、スムーズに案内出来るように説明しておきますか、って言うようなこと……伝えられるかな」
「え? はい。わかりました」
東雲さんは難なくお客さんに言葉を掛けて、会話をしてくれてる。
私はその間に、レストランの方に内線で連絡を取ろう。
そうして私の電話を東雲さんとお客さんが和やかに会話を交わしながら待っていてくれた。
電話で用件を伝え終えた私は、東雲さんに言う。
「今、席空いてるって。お店についたらすぐに案内してくれるし、ここのお店、メニューも英語のものあるからきっと大丈夫だと思う」