ずっと前から君が好き
「うーん。大人っ。」
「大人がなんだって?」
今はもう仕事を終わらせて、帰る準備をしている。
1日考えてみても、やっぱり大人な女性が
どう演じればいいのか分からない。
「大人がなんだって?」
そこに、仕事を終えたリカがやってきた。
「リカー。大人な女性ってなに?」
リカは私と同じ年齢なのに、私より大人って感じがする。
「なーに?それ。珍しいじゃない。
私にそんな話するなんて。」
「いいから!」
「よく分からないけど、大人な人は
特定の人じゃなくて、恋愛を火遊びなんて
考えてる人は多いんじゃない?」
ほぉー。火遊びねぇ。
そういうことなら。
「ごめん。リカ。今日は一緒に帰れない。
残業してくるね!」
「え?優奈!?」
ごめんね、リカ。
これはリカを巻き込むことは出来ないな。
本当に魔性の女になっちゃうとこ、リカに見せることは出来ない。