ずっと前から君が好き


「うーん。大人っ。」


「大人がなんだって?」


今はもう仕事を終わらせて、帰る準備をしている。


1日考えてみても、やっぱり大人な女性が


どう演じればいいのか分からない。


「大人がなんだって?」


そこに、仕事を終えたリカがやってきた。

「リカー。大人な女性ってなに?」


リカは私と同じ年齢なのに、私より大人って感じがする。


「なーに?それ。珍しいじゃない。

私にそんな話するなんて。」


「いいから!」


「よく分からないけど、大人な人は

特定の人じゃなくて、恋愛を火遊びなんて

考えてる人は多いんじゃない?」


ほぉー。火遊びねぇ。


そういうことなら。


「ごめん。リカ。今日は一緒に帰れない。

残業してくるね!」


「え?優奈!?」


ごめんね、リカ。

これはリカを巻き込むことは出来ないな。


本当に魔性の女になっちゃうとこ、リカに見せることは出来ない。 


< 15 / 46 >

この作品をシェア

pagetop