Someday ~私がいた夏~
 スーパーの外にあるベンチに呆然と座る私・・・。

最悪な印象付けになってしまった気がした。


・・・冷たいっ・・・


 おでこに当たったジュースでハッと現実に戻される。


「さくら・・・逃げてどうするのよ。」

「だよね・・・。バカすぎる。」

「ま、やっちゃったものはしょうがないよ。」


 葉月が隣に座る。


「また、行けばいいじゃん?」

「うん・・・。逃げるヤツが来たって思うだろうね。」

「ある意味、強く印象には残っただろうよ。」

「それ・・・嫌味?」

「半分ね♪」

 いたずらっぽく笑って、葉月はジュースを飲み始めた。私は、ジュースのボトルを見つめながらぼんやりしていた。


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