テンポラリー・ジョブ
商店街を通りぬけると駅がある。

私鉄の駅で、ホームがひとつしかない小さな駅だった。

大輔は、駅の販売機で冷えた缶コーヒーを買った。

ふと、売店の方を見るとスポーツ新聞が目に入った。

新聞の見出しに、宝塚と赤い文字が大輔の興味を誘った。

大輔は、新聞を買って見出しを見ると、競馬の宝塚記念の内容だった。

以前、大輔は今朝と同じように知恵と言い合いをした時があった。

その時も大輔の方が悪かった。

その後、憂さ晴らしに競馬場に行き馬券を買った。
そのレースで見事馬券を当てた。
それが万馬券で五百円が二十万円程になった。

その現金で百グラム五千円の神戸牛を買って、知恵に見せると感動して喜んだ。
その後、タイミングよく素直に知恵に謝ったことがあった。

大輔は、タイミングよく誤るきっかけを作るため、競馬でひと儲けしようと思った。

大輔は、キップを買って競馬場に向かった。

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