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あたしは遠藤が横に座ると遠藤はまたぼんやりと川に目を落とした。


「あのさ、野原さんと…別れたんだって?」



「ああ。お前も知ってんだ」



あたしは軽く頷いた。



「いちごはさ、夢があってね、それを叶える為には多少の犠牲も覚悟の上なんだって」



野原さんそんな事、言ってたね。



「俺がはい、そうですか夢の為に頑張ってね!なんて言えるかよ。そんなことするんなら夢なんて捨てちまえばいいのに」



…そんなこと…。
いけないこと。
多分。



「あいつ言ってることがおかしいんだよ。プライド持っててもう持ってないじゃん」



……あたしはわかる気がする。
野原さんの言ってること。
女だからかな。
いやでもその辺は人によるかもしれない。
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