Stream
「先のことなんて誰にもわからないよ」


「そうだな。俺はいちごがあいつが幸せであればそれでいいや」



遠藤は力なく呟いた。



あたしは今ね。
こうしている時間を忘れたくないと思った。



「遠藤」



遠藤は何とあたしを見た。



「先のことはわからないってあたしさっき言ったけどさ」



遠藤は川を指差した。


「いちごはもしかしたら俺らより大人なのかもな、行く先もう見据えてんだもん」


………。


「俺はまだ漂ってるだけだし」
< 105 / 110 >

この作品をシェア

pagetop