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そんな風に毎日が過ぎていく。
何気ない毎日が。


「苑ー。あたしやっぱり小谷くんのこと諦めないことにした」


「へっ?幻滅したんじゃなかったけ?川上先生なんてって」


「逆に考えればさ小谷くんみたいに手の届かない存在だった人が地味~な川上先生いいって言ってんだよ?チャンスありじゃん」



う~ん。
違うと思うけど。



「あたしさ日本史もっと勉強して小谷くんに近づくわ、それをきっかけに」


もっと違うと思うんだけど。



麻実はウキウキした顔をしながらいきなり日本史の教科書を取り出した。



まあそれでやる気になれればいいんじゃないの…。
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