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ふと入り口を見ると遠藤が居た。


来た!



麻実はすかさず遠藤とあたしを交互に見ながら薄笑いを浮かべてる。


もう!麻実ったら。


遠藤はこっちを見ると


「おっ」


と軽く手を挙げた。

ああ。


いつもと変わってない。




「あれ?何も無さそうね」



麻実は拍子抜けした様子であたしに向き直った。


「まあね」



麻実にも言えない。昨日のことは。
誰にも。
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