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あたしはその日、遠藤と行った川原にひとり向かった。



土手に座り川の緩やかな流れを見つめていた。



「もしかしたらあの時の方が良かったのかもしれない。なんにも無くて、でも遠藤と居れるだけで」



手元にあった石をぽんと川に投げた。



あたしは次々に投げていった。



「遠藤の意地悪~。なんか言ってくれてもいいじゃん」


あたしは石を投げるのを止めて空を見上げた。



すると、あたし後ろから川に向かってビューンと石が飛んで水面に落ちた。



何?
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