Stream

「待って。遠藤。言わなくていいから」


遠藤はあたしの言葉を遮った。



「いちごが…他の男と…それはその男を好きだからとかじゃなくて」


………。



「いちごの裏切りをあたしで晴らした訳だったんだ」




「いちごの事がわかんねぇんだ。最近。佐々木には悪いと思ったけど、でも俺あん時は」



もういいんだ。
別に。
今更あたしが傷つくことでもないのかもしれない。


あたしだって野原さんと付き合ってるってわかっててそうしたんだから‥。


「いいよ。何でも。あたしもわかんなくなってきたし。遠藤」



遠藤はあたしの頭を優しく撫でながらあたしをそっと抱きしめた。