弱気な俺の恋
結が帰った後、陽太とケイと3人で
打ち上げするために、ファミレスへ


俺「ナナのことだけど、そっとしといてくれないかな」

陽「先輩にあんな態度とるなんて!!」

俺「頼む!!」

ケ「ナナは、わかりやすいですね」

俺「あぁ、俺が助けてやりたいんだ」

陽「いくらナナが好きだからって
甘いんですよ!!先輩は!!」

俺「他に誰も甘やかす人がいないんだ
俺は、ナナの味方でいたい
ナナは、他に好きな人がいる
だから、俺はナナの逃げ道でいたい
八つ当たりでも、何でもいい
溜め込むよりずっといいさ」

ケ「似た者同士ですね」

俺「そうなんだよ!!気持ちがわかるからさ!何とかしてやりたくてね!」

陽「好きなら、好きと言うべきです!」

俺「あぁ!そのために新しいバンド作るって言ったろ?言うよ!しっかりな!!」

ケ「先輩のそういうところ、好きっす!」

陽「本当、余裕ありますよね」


ないよ!!!

むしろ、ないよ!!!



心の中じゃ毎日、好きって何度も言ってる

口にすれば、終わってしまうし

そばにいられなくなる


だから、言いたいけど言えない


結が好きだ!!


なんて、まだまだ言えない


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