弱気な俺の恋
とある日曜日
いつもの喫茶店
目の前にいるのは、結
冬になったなぁ
「奏汰」
「え?なに?ごめん!ボーッとしてた!」
「ここわかんないの…」
今日は、勉強会
「あぁ、これはね……」
「ほぉ!ありがとう!!」
結が笑ってくれる
ただ一緒に勉強しているだけの
今
この瞬間が、とても愛おしい
「奏汰」
「ん?」
「何?ニヤニヤして?キモイよ?」
「ごめん」
ニヤニヤしてましたか!!
幸せそうに微笑んでるように、見えませんでしたか?
結さん… 真顔でキモイは、傷つくよ?
「ふふっ 奏汰、良いことあったの?」
「ちょっとな!!」
「へぇーー?なになに?」
珍しく、突っ込んできた
結といるから、幸せ!!なんて、言えるのは、ステージの上だけ……
「病院で検査結果聞いたらさ、少し良かったんだ!なんか、嬉しくてさ!!」
「本当!!良かったね!!
どんどん良くなるといいね!!」
そんなに大喜びしてくれたら、益々嬉しいです!!
俺の血液の成績表は、いつも赤点ばかり
少し良くなったのは、本当
来週は、わからないけど
たとえ、俺が死んでも、葬式では
笑っていてほしい!!
結が泣くと、俺も泣きたくなるから