弱気な俺の恋
「なんで、教えてくれなかったんだよ!」

「恥ずかしくて」


ケイの姉さんから、結が雑誌の表紙を飾っていると情報があった




ちょっと、いや、かなり

ムスッとすると


「まさか、表紙になるなんて思ってなかったから… ごめんね?」

なんで、謝る?


「バンド活動には、影響しないはずだから… ね?」


そっち?

俺は、結の本を買いたかった


とは… 言えなくなったけど…

言ってみる


「そうじゃなくて……
買いたかったなって…」

「女性ファッション誌だよ?」

「結が写ってるから…」

「そのタラシは、治らないの?照れるから!!やめてよ~/////」

「表紙だろ!!見たかった!!」

「あたし、くれるって知らなくて、1冊買ったの、2冊もいらないし、いる?」

「いる!!」



翌日、売れ行き好調で店舗から消えてしまった、買えないと思った雑誌を
結が持ってきた


「おおおおおおおーーー!!!!!」



芸能人みたいだなぁ!!


大興奮した!!


「すげぇ!!芸能人だ!!」

「芸能人と写ってるからだよ!!」


俺は、結しか見ていない!!

あーアカネさんって、こんな顔だったなと

今、見たくらいだ!!



「大事にするな!!」

「そう?そんなに喜んでくれて良かった!
今度、モデル頼まれたら、知らせるね!」

「当たり前だ!!」


何が当たり前か知らないけど

結の雑誌を大事にカバンに仕舞った

あれ?


「俺ら、写真撮ったことないな?」

「え?そうだっけ?」



1枚もなかった










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