弱気な俺の恋
翌日は、少し大きめのグラスだったので

「ナナは、ジュースもらいな?」

「へ?らに?」

乾杯を前に、飲んだらしい

しかも、空

一気に飲んだのか?


そして、送る


「お酒のんだら、結からのおかえりが貰えない……」

結の手をつないで、残念そうに、言った


「んん……がんばっれおきときゅ!!」

「いいよ……眠いんでしょ?」

「れもれも!!そたにゆー!!」

「うん、じゃまた明日!!」

「あしら~」


多分……寝るな

って、思ってたのに帰り着く頃

携帯がなる


『もうむり~奏汰ぁ~おかえりぃ~
おやすみ……』 

本当に頑張ってくれた

しかも、電話切れてなくて、スースー

寝息が聞こえる


『ただいま、おやすみ!』



結は、俺が喜ぶことを知っている


嬉しくて、嬉しくて


涙が出て来た

携帯を切ってポケットに入れ、涙を拭き歩く



結に看取ってもらいたい








そう思った






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