弱気な俺の恋
帰りたくないって…

3日間泊まった

毎朝、トントンって聞こえる包丁の音で目覚める

俺、これに憧れてたんだよ!!

「ありがとう!!結!!」

後ろから、抱きついてみる

「きゃあ!!
……刺されたいの!?」

包丁を向けられ、逃げる


「ちょっと夢叶って嬉しくて…」

「夢?」

「包丁の音で目覚め、愛しい妻に抱きつく
みたいな?
ずっと、病院だったから、母親の包丁の音も知らないから…
テンション上がって!!ごめん!!」


「奏汰!もっと大っきな夢ない?」

「へ?」

「奏汰の夢、あたしが叶えてあげられそうな気がして!!」

「え?……行ってきますのチューとか?」

「/////やだぁ!!恥ずかしい!!!」

「じゃあ……トランプで夜更かし!!」

「……そんなんでいいの?」

「トランプは、ひとりで出来ないし
消灯したら、夜更かしどころじゃなかったから」


その夜、2人でババ抜きした

ジジ抜きってのもした

2人じゃつまんないねって、夜更かしは

しなかった



翌日




あの子が研究所に来た

今日は、声が全然聞こえない


「よりが戻ったんだって!!
祝福しなきゃだから、あたし帰るね!!」


あの…ヘタレ!!

断りきれなかったのか!?

マジ!?

より戻すとか、嘘だろう!?


「さみしいな…」

「また、泊まりに行っていい?」

「来てくれるの?」

「今度は映画みて、夜更かししよう!!」

「おおーーー!!!それ、いい!!
ポップコーンとコーラ用意する!!」

「奏汰さすが!!」

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