弱気な俺の恋
「泊めて!!」

ご機嫌いかが?って聞いたら、殴られるだろうなってくらい、不機嫌


帰りに映画かりて、ポップコーンとコーラを買った


先に、順番に風呂に入る

俺が上がった時、結は電話してた

「浩一君のことは、どおでもいい!!
あたし、全然傷ついてないから!!」

とても、そんなふうには見えないよ?

結が風呂に行った後、ずっと北島先輩から着信があった

あの大っきな人だよなぁ


心配してるんだろう



「電話鳴ってたよ」

「あっそう」


結は、電源を切った


「いいの?」

「うん…」

ソファに2人並んで見る

選んだのは、ホラー映画

定番だって、結が言っていたけど

映画の内容が入ってこなくなった

原因は、もちろん結さん


「こっ……こわぁ!!いやぁ!!」

これは、映画のシーンとは、関係ありません

『にゃぁーん』

「うわぁ!!なくな!!ひゃぁ!!」

主人公の飼ってる猫を毛嫌いする

というより、怖がる

「あのさ?猫、怖いの?」 

「こここ怖い」

「他の見よう!!」

うんうんと力強く頷く

そんなに怖いの?

未だ必死に俺にしがみついてる

画面の中の猫でこれなら、生の猫だったら

失神するだろう



結の意外な1面を知った



次の映画は、アクション物だったけど

なんか、やらしい場面が長くて

当然、しがみついたままの結に、ドキドキして、俺大丈夫かな…

あんまりしっかりしがみついて、動かないから、寝たのかなって、顔を覗く


バチッ


と目があった


やばい……

俺の理性……


右手で結の唇をなぞった

柔らかい


少しづつ結に近づく


結も俺と目を合わせたまま、抵抗しない


ドカァーーーーーン!!!


「「うわあっ!!!」」


急に爆発シーンになるから、俺達は

ぶったまげた


今、キスしそうだったことにも


「イタタッ 驚きすぎで、心臓痛い」

「え!!大丈夫!?」

「薬…とって……」


結局、夜更かしはやめた

病人には、安静が必要だ

はじめて、納得した夜だった




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