弱気な俺の恋
昨日の事もあって、朝から2人で病院へ

結は、あんまり良くないみたいで

点滴受ける


体に負担のかからない夢を叶えよう


「次、何する?」

「結は、何したい?」

俺の夢を叶えて貰ったから、今度は結の番

「うーん、ないや」

「え?ないの?」

「奏汰、何する?」

「花火大会みたいなぁ」

「みたぁーーーい!!」

「その時、ずっと手をつないでいたい」

「/////いいよ…照れちゃうけど!!」



結は、そのまま入院した


家にひとりが、妙にさみしかった

パソコンで、近所の花火大会の日程を見る

1番早いので、7月7日七夕


よし!これだ!!


決心して、エンディングノートを開き

書き入れる


数日して、退院した結が

『ただいま!!』

『っ!!おっおかえり!!』

初めて、おかえりを言った


嬉しくて、もう一回!!ってお願いしたら

また、明日言うから!って


言ってくれなかった


俺の作った不味い夕飯を笑いながら食べ

花火大会の予定を話すと、ノリノリで

七夕の予定が本決まり!!



何とも平和な日々




……が、崩れたのは、翌日のこと




俺達は、研究所で仕事をしていた

教授に呼ばれて、俺が研究所を離れた

用事が終わって研究所に戻る途中

ずいぶんと息をきらし、肩を上下する

浩一君、結知りませんかって…

「研究所にいるよ?」


そういうと、慌てて携帯を取り出して

「もしもし!結、研究所にいるそうです」

きっと、相手は北島さん

「一緒にくる?」

そういうと、浩一君が頷く

寮が空いてるから、ずっと進めているのに
しぶってるとか、話をした……


今、俺の所に泊まることは言わない


「あぁ……また来てる」

「えぇ!!」

浩一君は、知るべきだ

「3日に1回は、くるんだよね…
1年くらいは、続いてるんだよ?
ナナのなにが気に入らないのかね?」

ずっと、結が傷ついていること


2人の間に割って入ると、結が言った

「瑠美さん、よかったね!
お迎えみたいよ?」



「浩一!!」



嬉しそうに、浩一君に抱きつく姿


冷ややかに浩一君を見て
結は、研究所に入ってく


「あれ?ナナに用事かと思ったら
彼女のお迎えだったのかぁ
ナナの高校からの仲良しは、君かぁ
ダメだよ?ちゃんと彼女と仲良くしなきゃ」


「青葉さん… あの……」


すっとぼけておいた

だって…


浩一君がフラフラして、また

結を傷つけたから

これぐらいの仕返しをしてもいいよね


君が招いたことなんだから


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