訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
第一章

小さな島の小さなCafé


「いらっしゃいませ~」



今日も元気に、笑顔を浮かべて接客中!

瀬戸つばさ、16歳。

正真正銘、女子高校生。


ここは瀬戸内海に浮かぶ小さな島、箕豊島<みとよしま>

その中にある小さなCafé『海と月』。

古民家を改築して作ったこの店は、料理の種類は少ないけれど

趣があって落ち着いた空間で地元の人からも人気だ。


私はここでアルバイトをしている。

平日は学校があって無理だけど、土日の二日間はここに来ている。

といっても、私はこの島には住んでいない。

私の住んでいる町も学校も、この島からフェリーに乗って

40分離れた場所にある。

友達もこの島には誰一人としていない。

わざわざ船に揺られて、休み返上でココにバイトに来る理由。


それは―――。

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