訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
「お待たせしました」
暫くして、さっきとは違う男性の声が降りてきた。
それと同時にコトッと置かれたお皿。
その上には、黄色い卵で包まれた昔ながらのオムライス。
「ありがとうございます」
持ってきてくれた店員さんに目を向ければ――
え……鳥の巣頭?
目が隠れるほどの長い前髪。
漆黒の髪の毛は、くせっ毛なのか毛先がくるんとカールし
あちこち飛んでいる。
「うわっ、むさ苦し~。ありえなくない?」
店員さんが去った後、隣にいた友達が小声で話しかける。
ん~確かに。この暑いのに、あのヘアスタイルは無いと思う。
だけど……何故だろう、目が離せない。
さっきの爽やかイケメンと同じくらい背が高いけれど肌は色白。
髪が黒いから、尚更白く見えるのかもしれない。