訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
「っ……な、泣きませんから」
さっきの真面目な雰囲気は、どこに行ったの?
くしゃくしゃになった髪を抑えながら、彼を見上げた。
「そうか?珍しいもんが見れると思ったのに」
そう口を尖らせたと思ったら、次にはニッと笑顔をみせる。
まるで百面相のように、コロコロ表情を変える湊叶さん。
いつもは無表情なだけに、貴重この上ない。
だけど、少し茶化し過ぎじゃない?
真面目に話したのに、ちょっと傷つくんですけど。
悔しい……ちょっと反撃してみよっかな。
「み、湊叶さんこそ。絢さんと、なんでダメになったんですか?」
「それは……また、今度な」
そういうと、また私の頭をワシャワシャと掻き乱し
話を誤魔化そうとする。
「ズルい。私、全部話したのに」