訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
首から上の部分だけを見れば、根暗そうに思えるけれど
でも背筋が伸び歩く姿は、とてもスマート。
ジッと彼の動向を見つめていると、突然サーッと夏の風が店内を通り抜けた。
その瞬間、彼の前髪がふわっと浮き上がる。
あっ……
前髪で隠れていた目が、露わになる。
それは、とてもキラキラした青い瞳。
カラコン?いや、でも……
一瞬だったし、本物とも偽物ともいえない。
でも、すごく綺麗だった。
もう一度見たい――。
その思いに突き動かされ、私は席を立ち歩き出す。
そして彼の手をギュッと両手で握った。
「あ、あの……何か?」
戸惑った彼の声。
そりゃそうよね。いきなり手を掴まれたら誰でもビックリするよ。
だけど、今更引くことなんて出来ない。