訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
「……ここで」
「はい?」
「ここで働かせてくださいっ」
夏によく放送される、某アニメ映画で聞いたようなセリフ。
「え?」
彼はよく理解できないようで、何度も瞬きを繰り返す。
長い前髪から、チラチラと彼の青い目が覗く。
もっとちゃんと見たいのに。
「だから、ここで働かせてください」
もう一度、力強く言葉にした。
うんって言うまで、この手離さないんだから。
「いや、あの……」
「ダメですか」
「駄目って言うか……君、いくつ?」
私の気迫に押され腰を引きつつも、たどたどしく質問してくる。