訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
第三章
長い一日の始まり
一時間後――。
湊叶さんの、手際の良さのお蔭で
テーブルの上には、温かな湯気と美味しい匂いを運ぶ五品が並べられた。
青菜の浅漬け、豆腐の味噌汁、だし巻き卵、舌平目のムニエル、炊き立てのご飯。
どれも美味しいそう過ぎて、生唾が止まらない。
「いただきます♪」
「……いただきます」
二人そろって、向き合って食べる朝食。
なんか変な感じがするけれど、でも心地いい。
それに、どれも優しい味がして空っぽの胃に沁み渡る。
「美味しい」
「それは、どうも」
結局、殆ど湊叶さんが作ってくれて
私と言えば、お米を磨いで炊飯器に入れただけ。