訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
んー、なんか悔しい。
どうにかして、湊叶さんをぎゃふんと言わせることできないかな。
あ、そうだ……いいの思いついた。
「前髪、切らないんですか?」
「っ、唐突になんだよ」
箸を止めて、目を丸くしたまま瞬きを繰り返す。
お、意外と効果あり?
「だって前髪切った方が、きっとスッキリするし。それに……」
カッコイイし、モテるだろうし――。
いや、モテて欲しくはないけど素がいいのに
隠すのは勿体無いと思うわけで……。
「それに、なに?」
「――好き……だから」
一瞬、時が止まったかのように二人とも動きが固まる。
はっ――いま私、何を口走って……。
わ、わ……どうしよう。湊叶さん、絶対変に思ったよね。
何を言えばいいんだろう。
どうしたら、この場を乗り切れるの?